イップス研究所の理念

当研究所は、心の悩みを抱えている方や、症状の改善に苦しんでいる方の心と身体、心と頭(思考)のバランスを整え、悩みの解決、スポーツなどのあらゆるイップス症状の改善、克服へと導く専門機関です。
 
当初、イップス研究所を立ち上げた6年前には、イップス症状で悩み、当所でケアされる選手はわずかでした。6年経った今、その数は当時より、10倍以上にもなり、年々増えています。
 
ストレス社会と言われる現在、自分自身の心と向き合う必要性や、セルフコントロールが、重要な時代でもあると私は感じています。
 
なかなか監督、コーチ、ご両親に相談できずにいる選手もたくさんいると思います。
 
大学や高校で講演を行い、現在イップス症状になっている人数の多いことに驚きです。また、スタッフも選手のことを把握できていない現状もあります。例え、把握できていても、ポジションの移動位しか方法がありませんでした。また、日本では、このイップス症状の認知度も少なく、ケアできる機関も聞いたことがありませんでした。
 
それは、心のしくみ、脳のしくみ、身体のしくみ、そして技術を勉強、臨床経験をされている専門家がいなかったからなのではないかと思います。
 
私は、22年間、某製薬会社のMRとして病院・開業医・薬局を担当しておりましたが、薬剤の効用についての知識を得たと同時に、その依存性や後遺症の現実にも直面し、こころの病のなかには薬だけでは解決しない奥底にある“無意識"の存在に出会いました。そして、脳のしくみ、心からくる症状、心のしくみ等、臨床経験からクライアントとのカウンセリングにおいて、育った環境や社会(学校)生活のなかで、“無意識"の言動や、“無意識"で積み重なった様々な要因を探り、自身で受け止め、受け容れて行けるようお手伝いをしたい、という思いで研究を続けてきました。
 
人は、抑圧・葛藤・自己嫌悪により、自身の持てる限界を超えるエネルギーを失ったとき、様々な神経症になり、さらには、イップス、うつ病などの症状があらわれてきます。そして、こういった症状を当所独自のスポーツ催眠によって心身のリラックスへと導き、無意識の領域へ働きかけセラピストの言葉を受け容れやすくすることによって症状や悩みを軽減して行きます。そして、必要に応じて選手にあった技術指導も行っていきます。
 
また、イップス症状の受け容れ方、乗り越え方について、スポーツ選手、スポーツ関係者の方々に新しく、正しい情報を提供することも使命と思っております。そして、スポーツ選手、スポーツ関係者、その他専門職の方々の協力があってのイップス研究所でもあります。
 
ご協力のもと、更に研究を続け、心や技術からくるあらゆるスポーツイップス症状時代の受け皿になっていければと考えております。